2010年5月11日火曜日

失敗の本質

(食卓の花)

1945年4月から6月にかけての沖縄戦の失敗の本質は、いつものことながら、日本軍の作戦目的の曖昧さでした。つまり、アメリカ軍の本土侵攻を引き延ばす持久戦なのか、航空決戦や地上決戦を考えていたのか、最後まではっきりしなかった。更に、東京の大本営と沖縄の現地軍との間に、認識のズレや意思の不統一がありました。根本的な作戦目的において対立構造があったにもかかわらず、大本営は対立の存在を見過ごしたのです。

詳しくは、「失敗の本質」(戸部良一、寺本義也、鎌田伸一、杉之尾孝生、村井友秀、野中郁次郎 共著 1991年 中公文庫)を読んで見て下さい。 沖縄戦だけでなく、ノモンハン、ミッドウェー、ガダルカナル、インパール、レイテ海戦に関する失敗の本質も説明されています。

長年にわたり、この本には随分とお世話になりました。アメリカ人に対して日本人や日本企業の特徴を説明するのに絶好のテキスト・ブックだったのです。「コンサルタントの基本はパクリ」、おっと失礼、「学びの基本はパクリ」です。しかし、効果的にパクリができるようになるには、かなり修行の時間が必要なのですよ。

戦争に関する本は否という程読みました。なぜ、ガダルカナルで止めることができなかったのでしょうかね?インパール、レイテ、特に沖縄戦、沖縄で亡くなった人、彼らの死の意味は何だったのでしょうか?

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